1972年発売の申重鉉(シン・ジュンヒョン)作曲集。アーティスト名は当時申重鉉(シン・ジュンヒョン)より人気があった「チャン・ヒョン」の名前を使って「チャン・ヒョン & THE MEN」。アルバムタイトルは「夕日/霧の中の女/美しい山河」。 2018年3月に700枚限定でレコード再発売。 このアルバムで一番有名な曲は大韓ロックの頂点とも言われる『美しい山河』だが、私はその次の曲である『芝』も大好きなのでここに日本語翻訳を残す。 「芝」は大麻を意味する慶尚道(キョンサンド)地域のスラング。全然関係ないが、申重鉉(シン・ジュンヒョン)のお母さんは日本人だった。…ということも実はおかしいのは、申重鉉(シン・ジュンヒョン)が生まれた1938年には朝鮮半島も「ニホン」だったからだ。   チャン・ヒョン & THE MEN 『芝』 作詞・曲 ジン・ジュンヒョン 歌 THE MEN 真っ青な芝で 一人ぼっち立っている 立ち去った人を 考えてみる考えてみる 真っ青な芝で 置き去りにした 過ぎ去った話 忘れられない どこへ去ったか […]

ねこ

猫の名前は「ねこ」だった。私は彼を普通名詞としての「ねこ」と呼んでいて、使いたい言語によって「コヤンイ(韓国語)」、「キティ(英語)」「ネコ(日本語)」など、気まぐれな呼び方をしていたが、私がどんな言語で彼を呼んでも、彼はいつも自分が呼ばれていることを確実に認識していた。 ねこは猫科猫属の代表であり、象徴でもあった。彼は猫という動物を、ニャーという鳴き声を、柔らかい毛を、暖かいぬくもりを意味した。彼は「ねこ」以外の名前で呼ばれることができないくらい、猫だった。彼を「モモ」とか「ミミ」みたいな名前で呼ぶことはできなかった。 ねこは太っていて、世界で一番愛しくて、毎日ではないけど出迎えと見送りをしてくれて、いつもどこかにかくれんぼをしていて、それでも「ねこちゃん」と呼んだら寝ぼけた顔で必ず出てきてくれて、たまには爪でジーンズをボロボロにしたり、私のお腹の上でゴロゴロしたり、尿路結石になったり、蚊を殺したり、単ボールに入っていたり、信じられないくらい早いスピードで舌を動かして水を飲んだり、前足で私を殴ったり、私の瞳をじっと見つめていてくれたり、顔を近づけると鼻のチューをしてくれたり、そして、死んだりした。